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二〇〇六年春の俳句(一)
北開くネオ・バロックの館あり
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二〇〇六年春の俳句(二)
初蝶を追ひて岬はすぐそこに
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二〇〇六年夏の俳句(一)
甘野老葉うらに蜘蛛のゆれてをり
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二〇〇六年夏の俳句(二)
白光の袋田の滝夏に入る*
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二〇〇六年夏の俳句(三)
噴水の数かぞへ行く井の頭
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二〇〇六年夏の俳句(四)
ゆるやかな山門までの夏木立
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二〇〇六年秋の俳句(一)
秋燕の一雨降らす雲をつれ+
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二〇〇六年秋の俳句(二)
細き雨いつしか太く草の花
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二〇〇六年秋の俳句(三)
時鳥草つぼみの産毛ひかりをり
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二〇〇六年秋の俳句(四)
綿帽子しづかにすすむ秋日かな
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二〇〇六年冬の俳句(一)
小春日の紀州青石温みけり+
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二〇〇六年冬の俳句(二)
どんぶりに冬日の射して葱透けし
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二〇〇六年冬の俳句(三)
寒の雨鳥のみ動くグラウンド
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